ネイリストになりたいと思ったら、まずはなにをすればいいの?どうやったらネイリストになれる?資格は必要?給料はどのくらい?ぶっちゃけ仕事は楽しい?やりがいはある?ずっと続けられる?などなど、気になることがたくさんありますよね。
ということで今回は、ネイルサロン勤務、スクール講師、ネイルサロン経営(と失敗)と一通り経験し、今またネイルサロンオーナー兼ネイリストをやっている私が、ネイリストのすべてをご紹介します!
ネイリストとは
そもそもネイリストってどういう仕事なの?という疑問から。
ネイリストってどんな仕事?
ネイリスト=爪の専門家です。
ネイリストと聞くとアート的な華やかな世界を想像しますが、実はなによりも練習が必要(しかも粉まみれになる)で、常に最新の技術を得ようという勤勉さやお客様と接する上での接客技術など、シンプルに「努力」が必要な仕事と言えます。
- 地道な練習が苦にならない
- 人が好き(接客が好き)
- 最新の技術を見るのも学ぶのも好き
という方はネイリストに向いているでしょう。イメージよりも地味で大変な仕事ではありますが、ネイリストには様々な働き方があります。
ネイルサロン勤務
ネイリストとして活動する上で一般的なのがネイルサロン勤務。仕事としては、
- お客様への接客、施術
- 予約など問い合わせの対応
- サロンの掃除や備品の準備
- 店長などになれば売上管理やシフト管理
などが主になります。
一昔前は「ネイルサロンの正社員」というのはレアでアルバイトや業務委託が主だったんですが、今は正社員として働くことも一般的になってきました。
ただしネイルサロンによって待遇は様々。毎日サロン閉店後に練習会があるサロンもあれば、「○○円以上の売上必達」「○○本以上の指名必達」などノルマを課しているところもあったりします。
ネイルスクールやビューティスクール、美容学校の講師
続いて講師業。ネイルスクールやビューティスクール、美容学校の講師などが当てはまります。仕事としては
- 授業スケジュールの作成
- 授業
- 生徒の対応
スクールの目標(後述する検定○級以上を取得させる等)に合わせて授業のスケジュールを作成し、実際に教え、さらに生徒の対応をするのが主となります。
教えることが好き、教えられる技術があるという方に向いています。
ネイルサロン経営
ネイリストになっていっぱいお金を稼ぎたい!と思うなら、ネイルサロンを自分で経営する以外にありません。サロン勤務や講師は雇われている以上限界がありますしね。ただしシビアですが「成功すれば」です。
ネイルサロン経営では、
- 開業などの手続きや確定申告
- 集客
- 施術
- 売上管理
- シフト管理
- 予約や問い合わせの対応
などすべてをやることになります。1人でオーナー兼ネイリストをやるならそこまで大変ではないですが、人を雇うとなるとやることも増えるしプレッシャーもかかりますね。ただし成功すれば、その大変さの分お金も稼げます。
ちなみに私は以前一度自宅サロンを経営しましたが集客に限界を感じて閉業しました。その時の売上は月によって8〜15万円ほど。副業をしないと食べていけませんでしたし、経営の難しさを痛感しました。
ネイリストの検定試験
一言でネイリストと言ってもいろんな働き方があると分かったところで、どうやったらネイリストになれるのでしょうか?まずは数多くある検定試験について見てみましょう。
JNECネイリスト技能検定
実はネイリストは国家資格ではないので、ネイルのことを何もしらなくても「私はネイリストです」と言えばネイリストになれてしまいます。とは言ってもそんな知識も技術もない人をネイルサロンやスクールが雇ってくれるわけないですよね。
そこで1つの目安となるのが「ネイリスト技能検定」。これは日本ネイリスト協会という団体が主催している筆記と実技で行われる技能検定試験で、3級〜1級まであります。
- 1級:トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識。
- 2級:サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識。
- 3級:ネイリストベーシックのマスター。ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な技術及び知識。
この検定試験の2級以上を採用条件としているネイルサロンが多く、そのためネイリストになりたいと思ったらまずは検定取得を目指しましょう。
JNAジェルネイル技能検定
ネイルサロンの中には「JNECネイリスト技能検定」を持っていなくても「JNAジェルネイル技能検定」を持っていればOKというところもあります。
このJNAジェルネイル技能検定も同じくネイリスト協会が主催している検定試験なのですが、これはジェルネイルに特化した試験。最近はジェルネイル専門のネイルサロンも増えたため設けられた試験です。
- 初級:ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得
- 中級:ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得
- 上級:ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術の修得
もちろん自分が働きたいネイルサロンが「JNAジェルネイル技能検定を持っていればいいよ」と言うならジェル検定のみ受けてもいいと思いますが、いずれ他のネイルサロンに転職したい、自分でネイルサロンを経営したい、講師になりたいと考えているなら、まずは「JNECネイリスト技能検定」の取得をオススメします。
ネイルサロン衛生管理士
ネイルサロンで店長となったり、ネイルサロンを経営する上で持っておきたいのが「ネイルサロン衛生管理士」。
講習を開催しているスクールで講習を受けそのまま試験、合格すれば取得することができますよ。
JNAフットケア理論検定
お客様にフットケアを施術する知識を持っていことを示せる試験で、現在のところ実技はなく講習と筆記試験のみとなっています。
認定講師
JNECネイリスト技能検定は1級までですが、実はその上に「認定講師」という資格があります。ネイルスクール講師の求人ではこの認定講師が採用条件となっている場合が多いです。
認定講師になるには、
- ネイリスト技能検定試験1級に合格から1年以上経過している
- プロネイリストとして実務経験がある
- ネイルサロン衛生管理士の資格がある
- ジェルネイル技能検定試験上級の資格がある
- JNAフットケア理論検定試験の資格がある
- 過去3年の間にJNA主催の全日本ネイリスト選手権(地区大会を含む)「プロフェッショナル部門ネイルケア又はフレンチスカルプチュア」に出場している
など条件が多く、取得するまでにかなりの努力が必要です。
ネイリストになるには
検定試験が多くあることが分かりましたが、ではどのように検定試験の勉強をすればいいのか…。
スクールを探す
検定試験を受けてネイリストとして活動するためにはネイルスクールに通いましょう。
ネイルスクールはたくさんありますが、今後幅広く活動したいなら「JNA認定校」のスクールに通うのがベター。「JNAの認定校」は日本ネイリスト協会が認めたスクールの証で、
- セミナー受講割引
- 主催コンペ出場料割引
- 資格試験の優遇制度
- JNA個人正会員の入会金免除
などの優遇が受けられます。スクールによって費用や時間はマチマチですが、大体100万円前後でJNECネイリスト技能検定1級取得まで見てくれるところが多いですよ。
自己流はNG
今はインターネットである程度の知識を得られますが、自己流でネイルの技術を学ぶことはオススメしません。
JNECネイリスト技能検定は実技1つ1つの所作に決まりがあり、すべてを把握することは「自己流では無理」と言いきれます。
スクールに通えばちょっと気になったこともすぐに先生に聞けますし、プロの方との繋がりを持っておくことも大事ですよ。
ネイリストってどう?
ここまでネイリストについてご紹介してきましたが、ぶっちゃけネイリストってどうなのよ?と言うところを私個人の考えですが、ちょっとお話したいと思います。
ネイリストの給料は?
もちろんネイリストとして活動できるだけで嬉しい!お金なんて関係ない!という方も中にはいらっしゃると思いますが、やはり仕事をする上でお金は大事ですよね。
ぶっちゃけネイリストの給料はサロン勤務や講師をやっている限り「良い」とは言えないと思います。ネイルサロンに働き始めてからすぐは最低賃金というところも多いですし、ある程度経験を重ねても額面30万円前後の方が多いのではないでしょうか。
一方ネイルサロン経営は0円もありえますが、それ以上に稼げる可能性もあります。とは言え10店開店したら1年後に残っているのは0〜1店だけ、なんて話もあるのでなかなか難しい道ではありますが。
ネイリストのやりがいは?
お客様が喜ぶ顔、これは間違いなくやりがいの1つです。サロン勤務でも経営でも、「ネイリストやっててよかった」と思える瞬間ですね。
毎月来てくれる、指名してくれる、お土産をいただける、悩みを相談してくれる…などお客様からいただける「やりがい」はたくさんあります。
もちろんお客様から頂く以外にも、SNSに新しいデザインの写真をアップして「いいね」を貰えたり雑誌などの取材を受けたりなどなど…時にはルーチンワークと感じてしまうこともありますが、いろんな場面で「ネイリストって楽しい」と思えますよ。
ネイリストの将来性
ネイリストは技術職なので、例えば妊娠出産などで第一線から退く期間があってもまた復帰することができます(もちろん衰えた技術は磨かないといけないですが)。
繊細なアートは現在のところ人の手でしか施せないですし、この先もネイリストという職業はなくならないかと思います。
ただしネイリスト=美の仕事。お客様もブクブク太ったり美容に気を使っていないネイリストにネイルをやってほしいとは思いません。年齢を重ねても年齢なりの美しさを保つ努力が必要ですね。あと、老眼になったらキツいかもしれません(笑)
最後に
以上、ネイリストについて私個人の意見も多大に入れつつご紹介しました。
ネイリストになりたい!ネイリストってどんな仕事?という疑問の回答になれていれば幸いです。最後に一言。
ネイリスト、楽しいですよ!
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