ネイリストを辞めた理由…独立を目指すネイリストに必要なもの

本ブログではこれまで「ネイリストになりたいんだけどぶっちゃけ稼げる?」「資格は必要?」「ネイリストになるのって難しい?」などネイリストになりたい方の参考になる情報を現役のネイリストの1人としてお伝えしてきました。

そして今回は、「ネイリストを辞めた理由」「これから独立を目指すネイリストに必要なもの」を赤裸々に綴りたいと思います。「憧れ」や「好き」だけでは成り立たないネイリストという職について参考になれば幸いです。

ネイリストとしての経歴

そもそもわたしがどういう経歴なのか、「いま現役ネイリストなのに、ネイリストを辞めたってどういうこと?」と分かりづらいと思いますので簡単に。

  1. 2005年4月:東京のビューティスクール(ネイル科)に通い始める
  2. 2005年12月:ネイリスト技能検定2級取得
  3. 2006年3月:ビューティスクール卒業
  4. 2006年4月:横浜のネイルサロンに勤務、通っていたスクールのネイル科講師アシスタントとしても活動
  5. 2007年12月:ネイリスト技能検定1級取得
  6. 2009年:ネイルサロン退社、プライベートサロン開店
  7. 2011年:プライベートサロン閉店、ネイリストを辞める
  8. 2012年:ネイリストとしての活動再開。渋谷の美容学校にてネイル科講師として非常勤勤務
  9. 2020年7月:移動式ネイルサロンserinail開店。サロンワークに復帰

非常にざっくりとした経歴ですが、大まかな流れとしては以上になります。

ネイルサロンに勤務し、サロン運営のノウハウを得たら独立してプライベートサロンをオープン…表側だけを見れば成功しているように見えるかもしれませんね。

ネイリストを辞めた理由

プライベートサロンは自宅の一部でオープンしました。

駅からは近いとは言えませんが、車移動が主な地域のため駐車場を用意。プロにサロンのホームページやDMを作ってもらい集客をはかりました。

お客様は月に10名〜15名。

「一度来たお客様は90%がリピートになってくれるけど、なんせ新規客が来ない」という状況でした。やはり「駅から遠いこと」と「集客にかける資金がないこと」がネックとなっていました。

このままではジリ貧だという時に、ネイルスクールを開講。というのもちょうどその頃、国が「基金訓練」という制度を始めたんです。

これは「就職活動中の人や失業中の人に手に職をつけさせ、就職してもらおう」というもので、無料で専門的な技術を得られるいわゆる職業訓練ですね。

基金訓練を受ける人は無料で受講できますが、基金訓練を開講する側(わたし)は生徒数や受講する期間によって国からお金をもらえます。

その頃は基金訓練が始まったばかりということもあってわたしのような個人事業主でも開講でき、約20名に半年ほどネイル(ネイリスト技能検定3級〜2級レベル)を教えていました。

日に日にネイルの技術が上達する生徒の方たち、集客に苦しまないネイルスクールを開講していた半年間、本当に楽しくて充実していました。

しかし半年後、2回目の基金訓練をやろうと思った時にはもう「ちゃんとした学校法人等」でなければ開講できない仕組みに。再開講は断念せざるを得ませんでした。

「人にネイルの技術を教える」という楽しさを知ってしまい、さらに楽しんでいるのにお金も貰える。「また集客に悩む日々に戻るのか」と思ってしまったわたしはもうサロンワークに復帰することができませんでした。

ということでわたしがネイルサロンを閉めてネイリストを辞めた理由は、

  • 集客がうまく行かなかった(集客する資金がなかった)
  • サロンワークに情熱を注げなくなってしまった

という2点です。

独立を目指すネイリストに必要なもの

ネイルサロン(ネイリスト)は美容院(美容師)のように

  • 広い店舗はいらない
  • 開業資金もそこまでかからない
  • 資格も国家資格じゃない

というメリットから「自分で開業したい」と考える人にとって人気の職業だそうです。

しかし今やネイルサロンはどこにでもあり競合店は数しれず。客単価も年々下がっているのは周知の事実です。

さきほど月の客数は10〜15名と言いましたが、10〜15名がコンスタントに来店してくれても客単価8,000円なら月8〜12万円にしかなりません。

お小遣い稼ぎなら良いかもしれませんが、「生活する」というレベルには到底届かないでしょう。

ならお客様の数を増やせばいいという話になりますが集客には資金がかかりますし、集客に資金をかけなくても良いような立地(駅チカ等)なら賃料も張ります。

「ネイルサロン経営は1にも2にも集客」です。ネイルサロンを閉店する理由はほぼ集客に問題があると言って間違いありません。

  • 非現実的なオシャレ空間で、技術力が高くて価格も高いネイルサロン
  • マンションの一室で、数をこなすことによって低価格を実現しているネイルサロン
  • お小遣い稼ぎレベル(3,000円以下)で友だちに施術しているネイルサロン

といった数多あるネイルサロンと限られたお客様を取り合うことができなければ、集客にいずれ限界が来るでしょう。

これから独立を目指すネイリストに必要なものは「ネイルサロン経営をきちんと計画できるのかどうか」です。

「どうにかなるだろう」ではなく、1円単位で資金計画を立てる必要があります。

ネイリストに戻った理由

ちなみに…めちゃくちゃ蛇足ですが、わたしがネイリストに戻った理由を。

プライベートサロンをクローズし、ネイリストを辞めて一般企業に就職。1年ほど普通にサラリーマンとして働いていました。「毎月固定のお給料がいただけるって素敵」と思っていましたw

サラリーマン生活にも慣れてきた頃、美容学校で働いている知人から「ネイル科の講師として来てくれないか?」と声が掛かりました。常勤の講師ではなく、月に3回ほどの非常勤講師として。

喜んで引き受け、そこから5年ほどは本業サラリーマン副業でネイリスト(講師)として活動していました。

順風満帆でしたが、わたしが育休をとっている間に本業の会社の経営が悪化し解雇されてしまい…Σ(゚Д゚)

子育てしながら転職活動もしていたのですが、またネイリストとして働きたい!とサロンワークへの情熱が再燃し、移動式ネイルサロンserinailのオープンに至りました。

ネイリストという職業について

ということでわたしの経歴、経験を交えながらネイリストの現実をご紹介しました。

ここまで読んで頂いた方は分かる通り、ネイリストとして独立して活動する道は険しいですが「手に職」という点は間違いありません。技術さえ衰えなければいつでも復帰できます。

ネイルサロンをオープンしようと考えている方は、まず「どう集客するのか」「その集客にはいくらかかるのか」「その資金はどう得るのか」を計画してくださいね。

一度ネイルサロンの経営に失敗し、ネイリストを辞めた者からのアドバイスとして参考になれば幸いです!