悩んでいる方が非常に多い巻き爪。痛みがあり、歩くのも大変…なんて方も中にはいらっしゃると思います。
そこで今回は、巻き爪の治し方や自分で出来る改善方法などをご紹介。まずは自分でできる方法を試し、少しでも巻き爪を改善しましょう!
※手の爪にも巻き爪はありますが、本記事では足の爪についてご紹介しています。
巻き爪とは
そもそも巻き爪とは、爪が内側に曲がって変形した状態のこと。医学的には巻き爪と一言で言っても
- 陥入爪(かんにゅうそう)
- 弯曲爪(わんきょくそう)
- 爪甲鉤弯症(そうこうこうわんしょう)
という3つに分けられます。
陥入爪(かんにゅうそう)とは
まず陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪の両脇の角が指に食い込んだ状態のことを言います。爪が食い込んだ部分が痛み、炎症を起こすことも。
弯曲爪(わんきょくそう)とは
弯曲爪(わんきょくそう)は、爪が全体的に内側に巻いた爪のこと。
エッジ(爪の先端)がアルファベットの「C」やひらがなの「の」の形のように見えることも。変形が強くなると痛みが出ることもありますが、見た目の変化だけで痛みがない場合もあります。
爪甲鉤弯症(そうこうこうわんしょう)とは
爪甲鉤弯症(そうこうこうわんしょう)は、爪に厚み出て鉤(カギ)のように曲がる状態のこと。多くの場合、加齢でなることが多いですが30代以下でも発症することがあります。
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この3つの症状のうち、陥入爪と弯曲爪がいわゆる「巻き爪」と認知されています。ということで本記事でも陥入爪と弯曲爪についてご紹介しますね。
巻き爪になる原因は
巻き爪になる原因は、大きく分けて3つあります。
間違った爪の切り方
間違った爪の切り方とは多くの場合、深爪のことです。
深爪の状態で歩くなどして足に力が入ると、爪の先の皮膚の部分がその力を受けて成長。その成長した皮膚が伸びてくる爪を邪魔するため、爪が真っ直ぐ伸びることができず、変形して伸びてしまうんです。
指への過剰な負荷
外反母趾だったり、足の形に合わない靴を長時間履いているなどすると指に過剰な負荷がかかり、爪が真っすぐ伸びなくなる=巻き爪になってしまいます。
また、膝が内側に入るように歩く方も指に横から過剰な負荷がかかるため巻き爪になりやすいと言われています。
指に力がかからない
爪は本来丸まっていく性質がありますが、通常は歩く時に地面からの力が加わるので平らになります。しかしこの力が正しく加わらないと爪はどんどん丸くなり巻き爪になってしまいます。
つま先が外側に向いて歩く方、寝たきりの方などがこれに当てはまります。
巻き爪を治すには
巻き爪の原因が分かったところで改善方法を見てみましょう。
爪をある程度伸ばし、正しく整える
そこまで巻き爪がひどくない場合、少し伸ばし正しく爪を整えるだけで改善する場合があります。指先から少し出る程度まで伸ばすことが重要。
丸みのある形ではなくなるべく四角い形(スクエア)にし、角は切らないように整えます。
足の形に合う靴を履く
靴のせいで巻き爪になったかも…という方は足の形に合う靴を履くようにしましょう。靴屋さんによって「フットケアトレーナー」や「シューフィッター」など専門家がいる店舗もありますので、そういった方にアドバイスをもらうのがいいでしょう。
毎日メインで履く靴は特に自分に合った靴を履くことが大事です。
正しい歩き方に矯正する
身体に染み付いた今の歩き方を治すのは大変ではありますが、これ以上悪化させないためにもなるべく正しい歩き方で歩くことが大事。
歩き方を知っておいて、思い出した時だけでも実践するとそのうち変わってきますよ。時間はかかりますが、今からやればそれだけ矯正される日も遠くありません。
医療機関を受診する
あまりにも巻き爪がひどく、歩くのも困難。爪の形を整えるだけじゃ改善しない…という場合は迷わず医療機関を受診しましょう。医療機関では、
- ワイヤー法:爪に穴をあけてワイヤーを通し形を矯正する
- クリップ法:クリップを取り付け、爪を平らにする
- ガター法:炎症が起きている場合に、爪と皮膚の間にチューブを差し込む
など症状に合わせて治療をしてくれます。また、痛みを軽減するテーピングの方法なども教えてくれるでしょう。
ネイルサロンはどうなの?
爪と言えば「爪のプロがいるネイルサロンで巻き爪は改善できないの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、ネイルサロンによっては確かに巻き爪を改善させるメニューを取り扱っているところもあります。
が、巻き爪を治すには時間もかかりますし本格的に治したいなら医療機関の方がオススメ。保険もききますし、治療代も抑えられるでしょう。
「でも医療機関だとなんだかダサいし…ネイルサロンでやった方がオシャレに改善できるんじゃない?」という方は、医療機関で巻き爪を矯正する器具を取り付けていてもネイルができる場合があります。
医療機関でネイルをしても大丈夫か確認し、ネイルサロンにやってもらえるか問い合わせればOKですよ。
まとめ
以上、巻き爪についてご紹介しました。
巻き爪は痛みがほとんどなく軽度の場合は自爪の切り方や靴、歩き方などで改善可能と言えます。まずは自爪を伸ばすところから始めましょう。
しかし痛みがひどい、炎症を起こしているなどの場合はそれ以上悪化させないためにもぜひ医療機関を受診してくださいね。