ネイルサロンを経営している身としてはできればサロンへ行っていただきたいのですが、セルフでジェルネイルをしたい!という方も多いですよね。
しかし塗ればいいだけのマニキュアと違いジェルネイルは工程も多く、ちょっと間違えると爪がグリーンネイルになってしまうことも…。
ネイル好きな方にそんな悲しい思いはしてほしくない!ということで今回はセルフジェルネイルのやり方やコツ、絶対にやってはダメな注意点などをすべて解説していきます。
ジェルネイルに必要なもの
まずは「これがないとジェルネイルできない!」という最低限必要なものとその役割をご紹介します。
180グリッドのファイル
爪の形を整える、爪の表面を削ってジェルネイルの持ちを良くする。180という数字はファイルの粗さを示すもの。数字が小さくなるほど粗くなる。150などもあるが180が使い勝手がよくオススメ。
スポンジバッファ
爪の形をファイルで整えたあと、爪には「バリ」と呼ばれるカスが残る。これを目の細かいスポンジバッファで落とす。
ウッドスティック
甘皮を押し上げたり、はみ出たジェルを拭き取ったりなど万能に使える棒。1本持っておくべき。
コットン・キッチンペーパー
甘皮を押し上げる時にウッドスティックに巻いて使ったり、はみ出たジェルを拭き取ったり、筆を拭いたりとなにかと使う。100均やホームセンターのものでOK。
プレプライマー
爪の油分を除去するもの。油分が爪に残ったままだとジェルの持ちが悪くなるので必須。
LEDライト
ジェルを硬化させるライト。ジェルの種類によってLEDもしくはUVのライトが必要。今からライトやジェルを揃えるならLED48Wのものがオススメ。
ベースジェル
ベースジェルはジェルネイルの持ちを左右するので質の良いものを選ぶべき。プロが使うものは高い&手に入りづらいので、楽天で購入するならグレースジェルがオススメ。
カラージェルなど
自分が塗りたいカラーのジェルを用意。安くて品質も良いプチプラカラージェルがオススメ。1個275円。めちゃくちゃ安い。
▶【2020】現役ネイリストが愛用!プチプラおすすめジェルネイル
トップジェル
最後に塗るトップジェル。拭き取りが必要なものと不要なものがある。拭き取り不要(ノンワイプ)のタイプがなにかと使い勝手がいいのでオススメ。
筆(ブラシ)
ジェルを塗る筆(ブラシ)。ベース用カラー用トップ用と3本は用意しておくと便利だが、とりあえず1本あればなんとかなる。保管する時はキャップ必須なのでキャップ付がオススメ。
以下のブラシなら「ラウンド3号」があればOK。手書きアート等をするならライン用ブラシも用意しよう。
ストーンなど
アート用のストーンやラメなど好きなものを用意。まずは100均で売っている少量のものを試すのも◎
ジェルネイルの工程
必要なものが分かったところでさっそく工程を見ていきましょう。
下準備
まずは素爪の状態から、ファイルを使って爪の形を整えていきます。
バリが残るのでスポンジバッファで取りましょう。バリが残ったままジェルを塗布すると見た目はもちろん持ちも悪くなります。
続いて甘皮を押し上げていきます。ウッドスティックにコットンを巻いて水に濡らし、ググッと甘皮を押し上げましょう。
甘皮が残ったまま、そこにジェルを塗ってしまうと持ちが悪くなります。
甘皮を押し上げたらファイルで爪の表面を少し傷つけていきます(サンディング)。削り過ぎはNG、表面の光沢が無くなる程度でOKです。
ジェルによっては「サンディング不要」を謳っているものもあり、その場合は削らなくて大丈夫。使用するジェルを確認してください。
サンディングをしたらプレプライマーを塗布。すぐに乾きますが、これでOK。
ジェルの塗布
ここからようやくジェルを塗布していきます。まずはベースジェルを刷り込むように塗り硬化します。ジェルの種類により異なりますが、大体のものは硬化30秒でOK。
忘れてはいけないのが、表面だけじゃなく先端(エッジ)にも塗ること。ここを忘れると持ちが悪くなってしまいます。
続いてカラージェルを塗っていきます。厚すぎず薄すぎずが目安。30秒硬化。ジェルがはみ出してしまったら硬化する前にウッドスティックで取ってください。エッジも忘れずに。
もう一度カラージェル。30秒硬化。
ここからアートするならアートをしていきましょう。もう少しベースカラーを濃くしたいという方は、もう一度カラージェルを塗ってもOKです。
仕上げ
アートが終わったらベースジェルを塗り30秒硬化(今回はシンプルなカラーのみ)。
最後にトップジェルを塗り30秒硬化。エッジも忘れずに!
ノンワイプトップジェルならこれで完成、要拭き取りのトップジェルならノンアセトンリムーバーを染み込ませたコットンで拭き取ります。
さぁ完成!ビフォー・アフターを並べてみるとこんな感じ。綺麗に仕上がりましたね!
ジェルネイルのコツ
工程が分かったところで、続いてジェルネイルのコツを見ていきましょう。
塗り方のコツ
ブラシにジェルを取ったら、キューティクルラインのギリギリまで塗ります。ただし甘皮がある場合は甘皮の手前まで。
ベースジェルをギリギリまで塗らないと、カラージェルはそれ以上キューティクル側に入っていきません。なのでベースジェルが超重要!ということですね。
そして爪の先端(エッジ)の塗り忘れにも注意。きちんと毎回塗ってください!
アートのコツ
アートをする場合はジェルを二度塗り(もしくは三度塗り)したあと。ジェルを使って手書きアートをするなら硬化を忘れずに。
アクリル絵の具も使用可能です。ジェルで絵を書くよりもはっきりとした色が出ますよ。

ストーン・ラメ・ホログラム・シェルなどを乗せる場合は、薄めにベースジェルを塗ってから乗せましょう。乗せ終わったら30秒硬化します。
例えば小さなストーンで一気に乗せると位置がずれてしまう…なんて場合は、1個ずつ乗せるところだけにちょっとだけベース→ストーン→硬化、次のストーンの場所にちょっとだけベース→ストーン→硬化、と刻んでやっていってもOK。
ジェルネイルの注意点
最後に絶対にやらないといけないこと、絶対にやってしまってはダメなことなどセルフジェルネイルをやる上での注意点について。
甘皮カッターは使わない
甘皮を除去するカッターのようなものがネット上で販売されていますが、甘皮の除去は自分ではやらず必ずプロに任せるようにしてください。
万が一使い方を間違って傷つけてしまうとそこから菌が入ることも。セルフジェルネイルでの甘皮は押し上げるのみにとどめましょう。
プレプライマーを忘れない
爪の水分・油分を除去するプレプライマーはジェルネイルの持ちを良くするものです。爪の表面に水分・油分が残ったままジェルを乗せると持ちが悪くなるのはもちろん、最悪の場合グリーンネイル(緑膿菌が繁殖し爪が緑色になる疾患)になってしまうことも…。
セルフジェルネイルをする際は必ずプレプライマーを使い、プレプライマーを塗ったあとはどこも触らないようにしましょう。
ジェルは厚く塗りすぎない
ジェルは厚すぎず薄すぎず塗るのが鉄則。薄すぎると発色が悪くなり、厚すぎると持ちが悪くなる上ライトで硬化する時に熱さを感じてしまいます。
オフしすぎない
セルフジェルネイルをやってみたものの上手くできない…デザインが気に入らない…オフしてやり直そう!とすぐにオフするのはNG。
爪が痛む原因はほぼオフにあります。付け替えを頻繁にしすぎるとどんどん爪が痛む(薄くなる)ので、一度ジェルネイルをしたら(浮いてしまった場合や亀裂が入ってしまったなどの場合を除き)3週間はオフしないようにしましょう。
浮いたらオフ
「短いスパンでオフしないように」と言いましたがジェルが自爪から浮いてしまった場合は別。浮いたまま放置しているとそこから水などが入りグリーンネイルになる原因となります。浮いてしまったらなるべく早めにオフしましょう。
まとめ
以上セルフジェルネイルに必要なもの、工程、コツ、注意点をご紹介しました。
ネイルが綺麗だと気分もテンションも上がります。正しいジェルネイルのやり方を知って安全に楽しんでくださいね!
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています